ARCHIVES
2015年4月
いつも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただきありがとうございます。
とじ助の場合、製品が完成すると完成品の証として焼き印を押しているのですが、いままではコンロであぶって焼き印を押していました。
これだと焼き印の温度管理が難しくて、焼きムラをださないようにするには、じっくり10分ほど強火であぶってから、1つ押しては、2分あぶり、また押しては、2分あぶりと時間がかかる上に、キレイに焼き色を出すにはコツがいるのでした。
たまたま、焼き印を自作しているかたのサイトを見て、自分でもできそうなので自作してみました。
必要なのは真鍮サイコロと削る道具(ルーター)です。あと、今回は火であぶるのはやめにして、電気ゴテにするためにハンダゴテを用意しました。
とりあえずレポートがてらご報告です。

真鍮ブロック(20x20mm)

プロクソンのルーター
まずは、印影の作成です。きっちり20mmx20mmに収めるために、印刷が正確にできるフォトショップで作成しました。目指すマークは◯にと(勘亭流)です。

フォトショップで印影を作りました
反転させて、きっちり2cm真四角に印刷して、カーボン紙で真鍮ブロックの印面に写しとります。

印影は反転してカーボン紙でブロックに写しました
あとは、万力で固定して掘るだけです。

万力でしっかり固定
掘るのには、ダイソーで5種類セットになっているダイヤモンドビットで彫りました。1本当たり20円というシロモノですが、真鍮程度の柔らかいものなら十分使えました。

ダイヤモンドビットで彫ります
特にトラブルもなく、いいあんばいに彫れたので一旦万力から外して印面を砥石で研いで試し押ししてみます。

掘り終わった印影を砥石で磨きます
いきなり熱をかけるわけにも行かないので、朱肉で試します。

とりあえず朱肉で確認

一画目の飛び出しがイマイチなのでもう少し彫ります
思ったよりキレイですが、との一画目の飛び出しがすこし汚いので、そのへんをもう一度彫ります。
再度、試し押しをしてOKだったので、ハンダゴテに取り付けます。
取り付けについては、普通は、真鍮ブロックのほうにネジ穴を作ってそこにネジを入れて取っ手をつけるのが一般的なようです。(確かに、焼き印ってそうなってますね)
ただ、このコテはハンダゴテとして使うこともあるので、ハンダゴテ本来の機能を損なうような改造はしたくないし、でも、あんまり変な付け方をして押している時にポロッと外れて足の上に落ちてきたりしたらいやだし(額に「肉」ならぬ足の甲に「と」)、など取り付け方についてはしばし思案。
結局、手近にあった12mm径の圧着端子を使うことにしました。圧着端子は銅で出来ているので熱伝導率も良さそうです。圧着端子の輪の中にこて先を入れて万力で圧着して、端子の先を90度まげて、真鍮ブロックを真鍮釘で止めました。

コテと焼き印は圧着端子でつなげました

なかなか立派に彫れました
完成したコテがこれです。(ちょっと頭がお辞儀しているのはご愛嬌)

100Wのハンダゴテに取り付けました
実際に押してみた結果はこれです。いままでよりも印影がはっきりして焼きムラが少なくなりました。コツを掴めばもう少しうまく押せそうです。

いままでよりも印影がはっきりしました
今後制作するとじ助にはこの印が押されます。
ながなが読んでいただきありがとうございました。
今後とも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。
いつも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただきありがとうございます。
この度グルーガンで製本するときに使用する、製本用ホットメルトスティックを発売いたしました。
グルーガンを使っての製本は手軽な製本として一般化していますが、いままで製本専用のホットメルトスティック(グルースティック)はありませんでした。
多くの方は、手芸用のグルースティックで代用しているようですが、製本専用ではないため、経年劣化で背割れが発生することがあり(すべてのグルーがそうなるわけでは無いと思いますが)、大事な本の製本に使うにはリスクが有ります。
そこで、国内メーカーの製本用ホットメルトをスティック状にしてグルーガンにセットできるようにいたしました。
長さは10cm、直径12mmで大型のグルーガン用です。
同時にグルーガンも取扱商品に追加いたしました。
製本用ホットメルトスティック(グルースティック)
白光 メルター805-1(グルーガン)
グルーガンによる製本の方法についてはこちらをご覧ください。
今後とも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。
いつも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただきありがとうございます。
とじ助 A4サイズ 4台が完成しましたので、店頭に並べました。まだ製作途中のものもありますので、完成次第、順次並べていきます。
お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
今後とも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。
とじ助 A4サイズ 鋭意製作中。。。のはずですがー、
今日の新潟は天気が良くて、しかも、桜が満開とのこともあり、
が午後からお花見に行ってしまいました。^^;
現在工房は、下の写真のような状態です。

現在の工房の様子
明日店頭に並ぶ予定でしたが、明日の夕方頃に2,3台並ぶ感じとなりそうです。
たいへん申し訳ありません。
お詫びと言ってはなんですが、満開の新潟のさくらをご覧ください。

寺尾中央公園

今日満開宣言が出ました!

桜のアーチです

椿も見頃です

いつも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただきありがとうございます。
とじ助 A4サイズがついに品切れとなってしまいました。新製品開発にかまけているうちに、思ったより速いペースで売れていってしまいました。
現在、馬力をかけて作成しております。とはいえ、完成までには3日ほどかかりますので、4月10日(金)には、店頭に並ぶようにしたいと思っています。
購入をご希望されている方にはたいへん申し訳ありませんが、今しばらくお時間をいただければと思います
今後とも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。
いつも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただきありがとうございます。
かねてより販売しております 「とじ助 A4サイズ用」ですが、この度、若干の仕様変更を行いました。
製本機と背との間に糊しろとしてのマージンを確保するためにピンが打ってあるのですが、このピンの高さを10mmから5mmに短くしました。

従来のピン高さ

新しい仕様のピン高さ
期待される効果としては、薄い原稿の時に従来仕様ですと、溝を切るために原稿にのこぎりをかけると、のこぎりの摩擦に原稿が負けて、くにゃくにゃと動いてしまい、溝が切りづらかったです。
新しい仕様では、原稿の飛び出しを5mmと短くしましたので、原稿がクニャクニャと動きにくくなり、溝切りが楽になります。
負の影響の可能性としては、背にホットメルトシートを載せてアイロンを掛けた時に、ホットメルトが溶けすぎて原稿の端から流れだし、とじ助本体にまで接着される事になということです。
ただし、仕様変更時に当店で実施した実験では5mmの長さまで流れだすことはなかったので、おそらく大丈夫だと思います。
今後、他のサイズのとじ助も在庫がなくなったものから順次新仕様となります。
日々研鑽を続けているとじ助にご期待いただければと思います。
今後とも 製本工房 とじ助 をご愛顧いただけますようよろしくお願いいたします。